庭先は区境

境目は道路や水路であることが多いのですが、街中の場合はそうでない事例が数多くあります。今回はそうでない事例のひとつですが、昔の地図や現地の状況から推測すると、「谷底が村どうしの境目になっていて、その後住宅がびっしり建てられたためこうなった」ということのようです。

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写真1は谷の上流側です。ブルーシートをかけられたクルマは大田区に置かれています。この車の上には住宅がありますが、上空から見ると区境に沿って三角形になっています。間取りが気になります。

 

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写真2は同一地点を反対側から見たところです。区境が道路の縁に合流する地点に三角形のコンクリートがありますが、崩れています。両区ぶつかり合いの圧力にコンクリートが負けたのではないかと思ってしまいます。

 

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写真3は少し下流側から見たところですが、右側に見える住居表示板は「大田区田園調布」となっています。つまり、手前に来る道は区境ではないのです。

 

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では区境はどうなっているかというと…写真4のようになっています。これは写真3の交差点を別の角度から見たものですが、フェンスの足元に「(世田谷区)玉川田園調布」という住居表示板があります。庭先の駐車場所が区境なんですね。