歩道に刻まれた区境

境目は一般的に境界標が無いとよくわからないものですが、中には強く自己主張している境目もあります。今回は歩道に刻みこまれている例です。

 

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1枚目と2枚目の写真は亀有三丁目(葛飾区)と中川一丁目(足立区)の境目です。ここはザ・レジデンスという集合住宅の東側の歩道ですが、両区の境界標どうしがぶつかり合っていて、さらに灰色のブロックが埋め込まれていることがわかります。

 

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区境はザ・レジデンスの敷地内を突き抜け、3枚目の写真のようにザ・レジデンスの西側の歩道に姿を現します。さすがに車道にブロックはありませんが、向う側の歩道にはまた灰色のブロックが見えます。4枚目の写真はそのブロックを歩道から見たところですが、そのまままっすぐアリオ亀有に入り込んでいます。

この「歩道に刻み込まれた区境」はYahoo地図やGoogleマップでもよく見えますので、興味がおありの方は検索してみてください。

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アリオ亀有は日本紙業亀有工場(2003年閉鎖)の跡地を再開発して建設されたものですが、国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」で1989年撮影の航空写真を見ると、アリオ亀有だけでなくザ・レジデンスもこの工場の敷地になっていたことがよくわかります。区境は昔から敷地のど真ん中を突き抜けていたんですね。

 

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ちなみに東京拘置所付近の緑地に設置されている案内板(5枚目の写真)によると、古隅田川が亀有三丁目と中川一丁目の境目になっているようです。