鉄道模型に関する古本の価格のお話です。
その本は今から半世紀ほど前に発行されました。価格は1,000円です。もちろん、当時は消費税などありませんでした。
今から4~5年前、ある理由でその本がなんとなくほしくなりました。もちろん絶版になっていましたが、ネット上で古本屋を探すと出品数は少ないもののすぐに見つかりました。価格を見ると「5,000円+消費税8%」です。ただ、この内容で消費税込5,400円はどうかなと思い、その時は購入をやめました。
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つい先日、たまたまある模型店(鉄道模型だけでなく鉄道関係の古本も取扱っている店)に立ち寄ったら、本棚にその本がなんと5冊も並んでいます。えっ!と思いながら価格を確認すると「1,100円(税込)」です。本体価格としては半世紀前と同じ額まで低下していました。
帰ってきてから値札を見ると「5,000円+消費税」「4,000円+消費税」「1,100円(税込)」と地層のごとく貼り重ねられています。ちなみに本体5,000円は4~5年前にネットで調べた価格と同じです。
もともと半世紀前以上前の本をほしがる人は少ないわけで、出品数が増えれば上記の通り一気に値下がりするのでしょう。中学生の頃習った「需要・供給と価格の関係」そのものです。
それではなぜ出品数が増えたのか…ですが、やはり鉄道模型を趣味としていた方が次々に鬼籍に入っているのでしょうね。この本、背が焼けてはいますが、中身はとてもきれいです。趣味人が大切に保管していたことを強く感じました。
以上
さかてつでした…