電子書籍は内容確認しにくいため、それだけ紙の書籍以上に表紙が重要であり、その作成はプロに任せた方がよい…などと言われているようです。ただし私の場合は自分の好きなように(その大変さも含めて)書籍をまとめたいという気持ちでやっていますので、表紙も自ら作っています。
今回は、表紙の改善(…と本人は思っている)に関してです。
「関東鉄道グループの気動車」というシリーズに関しては、今まで『シル・ヘッダ付の古豪たち 1~4』『顔をとりかえた古豪たち 1~4』を発行しました。現在編集中の『バス窓の新車たち 1~6』も同じシリーズであることを示すため、画像1のように従来と同じ様式の表紙にしようと思っていました。しかし、改めて眺めてみると次のような問題点があります。
(1)キハ800キハ900という形式が目立ち、『バス窓の新車たち』がわからない
(2)文字は文字、写真は写真で、バラバラという印象
アマゾンの画面、街の本屋さんの棚に並んでいる雑誌などを参考に、考えてみました。
(1)に関しては強い色(この場合は朱色)に目が行くので、『バス窓の新車たち』の文字を大きくして地を朱色にしました。一方、キハ800キハ900という形式もそれなりに目立たせたいので、こちらは文字の大きさをそのままとしました。
(2)に関しては、写真のトリミング範囲を広げ、文字をその中に取り込んで一体感を出してみました。
その結果が画像2ですが…写真中の文字の白さが妙な感じです。
それならば…と写真中の文字を薄い象牙色(アイボリー)にしてみたのが画像3です。違和感は減りましたが、なんだか寝ぼけた感じです。
再度、市販の雑誌などを参考にして、写真中の文字を紺色に変更してみたのが画像4です。きりっとした感じになりましたが、写真の空が濃いため、全体的に暗い雰囲気になっています。
写真と文字の間に「半透明の白色の長方形」を貼り付けてみたのが画像5です。長方形の範囲だけはよくなりましたが、長方形が写真から浮いて一体感がなくなってしまいました。
それならば…と、文字周囲の字の形を写真に映っている屋根の形に合わせてみたのが画像6です。バラバラ感は消えましたが、車両の上にはっきりと境界線が見えて奇妙です。
対策として地の周囲にぼかしを追加したのが画像7です。車両の上の境界線はほとんどわかりません。空だけ色が薄くなり、紺色の文字がはっきり見えるようになりました。
ここまで上半分が改善されてくると、今度は車両画像が寝ぼけて見えるようになりました。
車両画像の彩度カーブを調整して明るさとコントラストをいじり、さらにシャープネス調整も実施したのが画像8です。ようやく表紙らしい雰囲気になった感じです。まあ、プロから見るとこれでも素人細工そのものなのだろうとは思いますが…。
対比のため、画像1を再度掲載しておきます。
以上
ちかてつの
さかてつでした…