消えゆく世界貿易センタービル

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写真1 駅ホームからの風景(2012年9月)

 写真1は、ある駅のプラットホームから見た風景です。撮影したのは約10年前の2012年9月です。さて、どこの駅かおわかりでしょうか?

 答は、浜松町駅です。

 ここは東京モノレール乗換駅として有名ですが、もちろん出口もあります。そのうち、いちばん目立たなかったのが金杉橋方面(南西方面)ではないかと思います。そして、その出口の真ん前に味わい深い建物がありました。渡邉ビル(1931年建設)です。スクラッチタイル貼りの建物で、この時代に多く見られる意匠です。しかし残念ながら、2015年に取り壊されてしまいました。

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写真2 渡邉ビル(2012年9月)

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写真3 2015年12月

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写真4 2018年8月

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写真5 2019年5月

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写真6 2021年10月

 写真2~6を見ると、徐々に、しかし着実に街の風景が変化していることがわかります。

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写真7 金杉橋方面出口(2021年10月)

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写真8 金杉橋方面出口(2021年12月)

  この出口階段も2021年9月に閉鎖され、さらに数か月後には階段そのものが姿を消しつつあります(写真8)。

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写真9 バスターミナル(2018年8月)

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写真10 世界貿易センタービル(2021年12月)

 世界貿易センタービルの南側には薄暗いバスターミナルがありました(写真9)。昔、ここからレインボーブリッジ経由の都バスでお台場方面に行ったこともありました。風が強い日はゆりかもめがすぐ止まるので、バスの方が確実だったのです。もちろん現在このような系統の都バスはありません。

 バスターミナルは現在解体中です。世界貿易センタービルにもタワークレーンが据付けられています(写真10)。今後どんどん背丈が低くなっていくことでしょう。2027年には跡地に新しいビルが完成する予定です。

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さかいさかιゝ さかτゝ
さかτ さかてつでした…