東武鉄道キハ2000の上部固定窓周囲は凹んでいたというお話

 東武鉄道キハ2000鹿島鉄道キハ430(加越能鉄道キハ120として新製)は兄弟でしたが、窓の構造が独特でした。

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写真1 東武鉄道キハ2000

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写真2 東武鉄道キハ2000

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写真3 鹿島鉄道キハ430

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写真4 鹿島鉄道キハ430

 新製当初、いずれの車両も上部がHゴムによるガラス固定、下部は上昇可能ですが、珍しいことにガラスがHゴムで枠に固定されていました。その後、兄であったキハ2000の下部窓枠は一般的なもの(Hゴム使用せず)に交換されました。写真1と写真2は、交換後の窓です。一方、弟であるキハ430(写真3と写真4)は昔のままの姿を残しています。

 ところで目的がよくわからないのが、キハ2000上部固定窓周囲の凹みです。こうすることにより上部も上昇するかのように見せたかったのでしょうか? 上部固定のいわゆるバス窓は何となく安っぽい印象があるため、大手私鉄である東武鉄道としては見栄を張ったのかもしれませんが、凹凸が多いために清掃が大変だったのではないかと思います。

 上部固定窓周囲を凹ますという設計は、弟キハ430には引継がれませんでした。

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ちかてつ
さかてつでした…