600系新幹線電車

 「気が向いたら書く」という方針で書き続けていますが、今回は600記事目になりますので、600系新幹線電車(写真1)に関してです。

f:id:me38a:20210305232728j:plain

写真1 E1系(鉄道博物館)

 まず、600系の写真をご覧ください。「あれっ?『E1系』と書いてあるではないか」と思われたかもしれません。確かにこの電車、E1系として登場しましたが、設計段階では600系と称していました。

 JR東日本ではE1系登場の1年ほど前から系列名の頭にEを付すようになっていました。したがって、600系の場合は頭にEを付してE600系となるはずですが、結果としてE1系という全く別の系列名になりました。ほかのJRにもいろいろな新幹線電車がありますが、0系より後に登場した系列名は3桁の数字です。JR東日本としては、ただ単にEを付してE600系としたのでは自己主張が不足している…ということだったのでしょう。

 新しい系列名であるE1系ですが、それに属する形式はこんな感じです。

  E153形、E155形、E156形、E158形、E159形、…

Eを取除いて数字だけを並べると下記のようになります。

  153形、155形、156形、158形、159形、…

比較のため、100系に属する形式の例を並べてみます。

  123形、126形、125形、…、168形、149形、116形、…

f:id:me38a:20210305232808j:plain

写真2 100系

 何だか似たような感じですね。E1系の形式からEを取除いてしまうと100系の形式と同じく3桁の数字が並びます。E1系ではなくE100系と称した方が、系列名と形式の整合性が良かったように感じます。

 それでもE100系ではなくE1系と名乗ったところがJR東日本の主張だったのでしょう。

f:id:me38a:20210305232748j:plain

写真3 E1系客用扉(鉄道博物館)

 写真3はE1系の客用扉ですが、その上方には壁のごとく車体が伸びています。車両限界を目いっぱい使って2階建にしているために背が高く、電車に乗るというより建物に入る感じでした。ただし自由席の2階は横6列に座席が並んでおり、「愛称MAXに対して、座席幅はMINだな」と思ったものです。

 

f:id:me38a:20210306181959j:plain

写真4 E6系

f:id:me38a:20210305232824j:plain

写真5 E6系の形式例

 余談ですが、E6系に属する形式はこんな感じです。

  E611形、E628形、E625形、E627形、E629形、…

仮に600系がE600系と称していたらこのような形式になったのでしょうか。鉄道好きだと「いやいや、E1系の形式から類推するとこうなるはずだ」とおっしゃるかもしれません。

  E653形、E655形、E656形、E658形、E659形、…

あれ? 在来線電車のような形式が散見されますね。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…