vacuum chamber

f:id:me38a:20201204182018j:plain

図1 真空ブレーキ全体構成

 引続き真空ブレーキに関していろいろ調べていて、下記のようなことがわかりました。今まで真空ブレーキ用のシリンダは大きい大きい…と思っていましたが、シリンダの外周と上部が真空室になっていたからでした。それに対して機関車用は裸です。

 (1)客車用シリンダはvacuum chamber(真空室)内蔵(それゆえに外観が大きい)
 (2)機関車用シリンダはvacuum chamber(真空槽)を別付け

 ところで、そもそもvacuum chamberが必要な技術的理由は何なのだろう?としばらく理解できませんでしたが、大気圧に対して負圧ではなく正圧にしてみたら…つまり空気ブレーキで考えたら、空気溜を設置するのは当たり前ですね。動作を安定させるためにはそれなりの容積が必要ということです。つまり空気溜ならぬ真空溜ということになります。ただし、空気溜(くうきだめ)の溜はreservoirであるのに対し、真空の場合は室もしくは槽でchamberです。真空溜(しんくうだめ)ではダメなのか…とダジャレを思いついてしまいました。

 上記(1)(2)のように差異があるのは、機関車の場合補助管によりイジェクタ(排気器、真空ポンプ)により車両内に真空をつくれるのに対し、客車の場合は列車管経由で真空にするしかないから…ということなんですね。

 全体構成は添付図のようになります。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…