引続き真空ブレーキに関していろいろ調べていて、下記のようなことがわかりました。今まで真空ブレーキ用のシリンダは大きい大きい…と思っていましたが、シリンダの外周と上部が真空室になっていたからでした。それに対して機関車用は裸です。
(1)客車用シリンダはvacuum chamber(真空室)内蔵(それゆえに外観が大きい)
(2)機関車用シリンダはvacuum chamber(真空槽)を別付け
ところで、そもそもvacuum chamberが必要な技術的理由は何なのだろう?としばらく理解できませんでしたが、大気圧に対して負圧ではなく正圧にしてみたら…つまり空気ブレーキで考えたら、空気溜を設置するのは当たり前ですね。動作を安定させるためにはそれなりの容積が必要ということです。つまり空気溜ならぬ真空溜ということになります。ただし、空気溜(くうきだめ)の溜はreservoirであるのに対し、真空の場合は室もしくは槽でchamberです。真空溜(しんくうだめ)ではダメなのか…とダジャレを思いついてしまいました。
上記(1)(2)のように差異があるのは、機関車の場合補助管によりイジェクタ(排気器、真空ポンプ)により車両内に真空をつくれるのに対し、客車の場合は列車管経由で真空にするしかないから…ということなんですね。
全体構成は添付図のようになります。
以上
ちかてつの
さかてつでした…