国会図書館ウェブサイトで公開されている著作権保護期間満了文献のひとつとして『機関車工学』があります。もちろん当時の機関車と言えば蒸気機関車だけです。その中に真空ブレーキに関する記述があります。100年以上前の技術ではありますが、実に巧妙です。
イジェクタ(排気器)は真空ブレーキの主要部品のひとつです。これは列車管を真空(正しくは大気圧の1/3程度の「低圧」)にするためのもので、機関車のボイラでつくられている高圧蒸気を噴出させることにより列車管内部の空気を吸出します。
図1は『機関車工学』の図に私が青文字で解説文を入れたものですが、その巧妙さに感動します。
図2も真空ブレーキの一部で、車掌弁です。当時すでにブレーキ促進機能を有していたわけで、空気圧だけでここまで制御できていたことに感心します。
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もう少し調べたら、電子書籍にまとめる予定です。
【注記】図1および図2は、国立国会図書館ウェブサイトから引用した図を私が編集・加工したものです。(著作権保護期間は満了しています。)
以上
ちかてつの
さかてつでした…