【地下鉄好きの方へ】都営新宿線大島車庫はどこにあるのか

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1.はじめに

 都営新宿線大島駅からたどってきた入出庫線は大島車庫(大島車両検修場)に至ります。それでは大島車庫はどこにあるのか、その上はどのようになっているか…というのが今回の記事です。

2.空中写真

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写真1 空中写真(1979年11月)

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写真2 空中写真(2009年4月)

 写真1は、岩本町駅-東大島駅間開業約1年後の状況です。東大島駅の北を新大橋通が東西方向に走っていますが、その北に「コンクリートの地面」が旧中川に沿って伸びています。これが都営新宿線の大島車庫(大島車両検修場)で、その範囲がはっきりわかります。

 その後大島車庫の上には土が盛られ、写真2のように大島小松川公園のスポーツ広場になっています。

 写真1および写真2に記入したA~Fは、大島車庫から地上に通じる施設です。これらの施設に「非常階段A」などという表示はありませんが、便宜上A~Fといたしました。

3.現地の状況

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写真3 大島総合庁舎

 写真3は、東大島駅の北側にある建物です。この建物の前に立っている看板には「東京都交通局大島総合庁舎」と記されています。

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写真4 換気塔

 写真4は、スポーツ広場南端にある換気塔です。ここが大島車庫の南端になります。写真4の右手前(新大橋通の南側)には大島総合庁舎(写真3)が建っています。

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写真5 施設A

 写真5は、換気塔(写真4)の近くにある施設Aです。のちほど記す施設B~Fとはかなり外観が異なります。壁には扉と小さな窓がありますが、換気口はありません。

 この施設Aに関してGoogleマップ航空写真を見ましたが、天井にも換気口はありません。非常階段なのかもしれませんが、なぜ施設B~Fとわざわざ異なる形状にしたのかは不明です。

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写真6 施設B

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写真7 施設C遠景

 写真6はいかにも非常階段という感じの施設Bです。周囲に金網が設けられています。ボールが飛んできた時のことを考慮しているようですが、窓には面格子がはめられています。わざわざ周囲に金網まで設ける必要はないと思うのですが、人がぶつかった時の衝撃を緩和しようということなのでしょうか。

 写真7は、施設Bの脇から施設Cを見たところです。

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写真8 施設C

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写真9 事務所棟

 写真8と写真9は、大島車庫(スポーツ広場)の北から撮影したものです。施設C(写真8)は結構高い所に建っています。これだけ土を盛っているということですね。

 写真9は施設Cのすぐ近くにある事務所棟です。このあたりが大島車庫の北端になります。事務所棟の隣には換気塔が建っています。南端の換気塔(写真4)との間で空気を流通させているのでしょう。

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写真10 施設D

 写真10は施設Dで、事務所棟(写真9)の南側になります。これも非常階段だろうと思われます。

 野球をしている皆さんの足元には電車がたくさん寝ているのですが、このようなことを気にしている人はまずいないことでしょう。 

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写真11 施設E

 写真11は施設Eです。奥には事務所棟(写真9)が見えます。施設Eのふもと(写真11の左下)には大きな門があり、「東京都交通局大島車両検修場」と表示されています。

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写真12 施設F

 写真12は施設Fです。以上のように施設B~Fは外観が同様で、いかにも非常階段という感じです。

 

4.まとめ

  都営新宿線大島車庫(大島車両検修場)は、東大島駅の北(新大橋通の北)にあります。そしてその上は、大島小松川公園のスポーツ広場になっています。よく見ると、特殊な施設(非常階段等)がいくつも設置されていることがわかります。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…

【注記】本ブログ中の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データを私が編集・加工したものです。