【都市伝説好きの方へ】東京ドーム真下を地下鉄が走っているというのは本当か? - 境目歩きと鉄道と…
1.はじめに
前回「東京ドーム真下を南北線が走っている」という記事を書きました。では、地下はどのようなっているのでしょうか? 実際に南北線の電車後部からトンネルの内部を確認してみました。
2.東京ドーム付近の地下トンネル内部
写真1は、前回記事掲載の空中写真に、トンネル内部写真撮影場所(②~⑤)を追記したものです。
外堀通の下を東に進んできた南北線は半径203m曲線で北に向きを変えながら、住宅金融支援機構、後楽園ホールの下を走ります。さらに東京ドーム真下を貫き、後楽園駅に至ります。
写真2は、外堀通の真下を東に向かって進んでいるあたり(写真1の②)です。
写真3は、外堀通の真下から外れて住宅金融支援機構の建物の下(写真1の③)を半径203mという急曲線で左に曲がりながら通過しているところです。
写真4は、半径203m左曲線が終わって東京ドームの南側に入り込んだところ(写真1の④)です。ここから一直線に東京ドームの真下を突っ切ります。
写真5は、東京ドームの真下から抜けたところ(写真1の⑤)です。トンネル外壁から4mほど上方には東京ドームの基礎杭先端があります。
東京ドーム真下を通り抜けると、トンネルは35‰登り勾配になります。写真6は後楽園駅に到着する直前ですが、東京ドームの下から登ってきたことがわかります。
こうしてトンネル内部を改めて眺めてみると、消化器官の内部を内視鏡で撮影しているような感じですね。
ちなみに南北線には東京メトロのほかに埼玉高速、東急などの車両が乗り入れてきますが、「トンネル内の内視鏡撮影」に適しているのは東京メトロ9000系です。他の車両の場合は車内機器の配置、窓の色、等々の関係で撮影には適していません。そのため、9000系が来るまで結構待たされることもあります。
南北線の電車は後楽園駅の地下40m程度のところに到着します。南北線プラットホーム真上は広い空間になっています(写真7)。地下の圧迫感を無くしているのだろうと思います。
南北線トンネルの上には大江戸線のトンネルがあり、南北線と直交しています。
3.地上風景
写真8は、後楽園駅前のY字形歩道橋から撮影した丸ノ内線電車です。この高架橋は、南北線建設時に架け替えられ、道路(千川通)中央の橋脚は無くなりました。南北線は、私の足元から写真奥に向かって走っています。つまり、写真8は丸ノ内線と南北線の交差点ということになります。
写真8を撮影したY字形歩道橋の上で体の向きを180度変えると、東京ドームが見えます(写真9)。
まさにこの真下を南北線が走っているわけです。
4.まとめ
南北線電車に乗って東京ドーム地下「内視鏡撮影」しました。南北線建設史の記載通り、南北線は東京ドームの真下を貫いていることを実感しました。
以上
ちかてつの
さかてつでした…
【注記】本ブログ中の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データを私が編集・加工したものです。