地下鉄トンネル真上とは思えない街風景

1.はじめに

 「東京メトロ東西線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。今回は「ここが地下鉄トンネル真上とは思えない」街風景をご紹介します。

2.神田川右岸(東側)の東西線経路

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写真1 工事中の空中写真(1965年8月)

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写真2 近年の空中写真(2017年8月)

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写真3 民有地走行区間(写真2の拡大)

 東西線トンネルは街の中を走っており、次々に道路と交差します。No.25換気口からNo.26換気口まで、東西線トンネルと道路が交差しているところを、赤●印黄●印青●印緑●印で写真3中に示しました。

3.各●印の風景

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写真4 赤●印の場所(南から撮影)

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写真5 赤●印の場所(北から撮影)

 写真4および写真5の路面「れ」あたりが赤●印、すなわち東西線トンネルの中心線になります。私の足元付近までトンネルが広がっているはずです。

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写真6 黄●印の場所(南から撮影)

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写真7 黄●印の場所(北から撮影)

 写真6および写真7の「自転車」あたりが黄●印、すなわち東西線トンネルの中心線になります。写真6と写真7で自転車の位置や向きが異なるのは、撮影日が異なるからです。

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写真8 青●印の場所(南から撮影)

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写真9 青●印の場所(北から撮影)

 写真8および写真9の「樹木」あたりが青●印、すなわち東西線トンネルの中心線になります。ちなみに青●印の東側フェンスの向こうは空地(駐車場)です。空地であることは近年の空中写真(写真3)でもはっきりわかりますが、工事中の空中写真(写真1)を見ると同一地点が現在と同じく空地であったことがわかります。このあたりの建設工事の拠点となっていたのかもしれません。建設史を見る限りでは東西線トンネルのこの地点に特別な施設が付属しているわけではないようですが、約半世紀後も空地のままというところが興味深く感じられます。

4.まとめ

 今回紹介したところは、その真下に地下鉄トンネルがあるとは思えないような街風景ばかりです。地下鉄トンネル建設後に埋め戻してしまえばわからなくなるのは当然ですが、やはり不思議な感じです。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…

【注記】
写真1~3は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データ(KT657Y-C3-14、CKT20176-C21-18)を私が編集・加工したものです。