1.はじめに
Suicaを別のSuicaに乗り換え、旧Suicaの残金を0円にしてからJR東日本に返却しました。デポジット500円を受け取るまでの手続きに関するお話です。
2. Suica返却時に公的証明書が必要というお話
Suicaと称しても「非記名式【Suicaカード】」「記名式【My Suica】」「定期券【Suica定期券】」の3種類があります。【 】内はJR東日本における名称です。別にカード自体ハードウェアが異なるわけではなく、「非記名式」に氏名・生年月日・性別などの個人情報を記憶させれば「記名式」、さらに定期券情報を入れれば「定期券」になります。
これらのSuicaをJR東日本に返却すればデポジット500円が現金で戻ってきますが、Suicaだけ持って行っても多くの場合ダメです。ネットでJR東日本のページを調べてみると、「記名式」と「定期券」のSuica返却には公的証明書(免許証等)が必要である旨、記載されています。個人情報が記憶されているため、本人でない者が勝手なことをできないように保護しているわけですね。
今回の事例では、旧Suicaはもともと「定期券」として使用していました。期限が切れたので、表面の青文字は消去してのっぺらぼうにしてもらいました。この時点で「記名式」のSuicaになったわけです。のっぺらぼうと称しても氏名は記載されていますし、もともとの定期券区間・期限がうっすらと残っています。何とも不思議な雰囲気の状態のSuicaを1週間ほど眺めて楽しみました。
3. Suica返却手続き
最初は珍しく思えたのっぺらぼうSuicaですが、1週間もすれば見飽きます。ある日、JR東日本みどりの窓口で返却しました。窓口に、のっぺらぼうでチャージ残高0円の旧Suicaを出すと、
「免許証など個人を特定できるものをお持ちですか?」
と聞かれました。『自動車という本質危険な機械の運転操作を特別に日本国家から許可されたことを証明する文書』を待ってましたとばかりに提示すると、
「はい、それではこの書面にご記入お願いします。」
と言われました。書面には下記のような記入欄がありました。
ご氏名(カタカナ) 姓 名
ご氏名( 漢字 ) 姓 名
生年月日 西暦 年 月 日
性別 男 ・ 女
そこで以下のように記入し、提出しました。なお、記入内容は参考例です。
ご氏名(カタカナ) サカ テツ
ご氏名( 漢字 ) さか てつ
生年月日 西暦3396年15月33日
性別 アルカリ性
「すみません。免許証を見せていただけますか。」
と駅員さんは記入済書面の内容と免許証記載内容をひと項目ずつレ印をつけながら確認しました。そのあと、旧Suicaの表面に赤フェルトペンで大きく×印を書いて上記書面をセロハンテープで貼り付け、端末装置をたたくと画面に「出金」と表示され、やっと現金500円が出てきました…。
4.まとめ
Suicaを返却してデポジット500円を受け取るに際しては、多くの場合公的証明書、たとえば『自動車という本質危険な機械の運転操作を特別に日本国家から許可されたことを証明する文書』などが必要になります。個人情報保護のためですが、意外と面倒でした。
以上
ちかてつの
さかてつでした…