Suica残高を0円にしたお話

1.はじめに

 ある事情があって、Suicaを別のSuicaに乗り換える必要が生じました。そのため旧Suicaの残高を0円にしたのですが、それにまつわるお話です。

2. Suicaチャージ残高払戻し手数料に関する不思議

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 Suica表面の青文字表示が汚くなってしまった場合はチャージ残高を引継いだまま新しいSuicaと交換してもらえますが、今回は一時的に2枚Suicaを所持する必要がありました。そのため、旧SuicaJR東日本に返却することにしたのですが、旧Suicaから新Suicaへのチャージ残高引継ぎはできません。であればチャージ残高を払戻しすればよいではないかという話になりますが、これが結構ややこしいのです。

 チャージ残高があるSuicaJR東日本に返却すると、チャージ残高から手数料220円を引いたお金が払戻され、さらにSuicaデポジット500円も同時に戻ってきます。一見簡単そうですが、Suicaに関する案内をよく読むとなかなか不思議な制度であることがわかります。なぜならば下記のように、手数料が残高によって異なるからです。駅員さんも「チャージされている分をすべて使ってから払戻した方がいいですよ。」と案内してくれました。

  残高  戻ってくるお金 手数料
  900円   680円    220円
  500円   280円    220円
  300円    80円     220円
  230円    10円     220円
  220円      0円     220円
  210円      0円     210円
  200円      0円     200円
  100円      0円     100円
    50円      0円       50円
    10円      0円       10円
   0円    0円      0円

 「何が何でも手数料220円」ということであれば「チャージ残高+デポジット500円-手数料220円」を返金額とすればすっきりするのですが、「チャージ残高が220円に満たない場合、手数料はその金額だけで結構でございます。」という妙に優しい制度になっています。

3. Suica残高を0円にするまで

 上記のような事情があるため、旧Suicaに関してはチャージ残高を全部使い切ってから返却することにしました。旧Suicaにチャージをするのはやめたので、当然残高が減ってきます。旧Suicaを使う最終日、残高は146円になっていました。コンビニエンスストアでチャージ残高以上の買い物をして不足分を現金で支払えばきれいに0円になると考え、200円分お菓子を買いました。
 「Suicaチャージ残高をすべて使い、不足分を現金で支払います。」
と店員さんに告げると、
 「税込みで216円なので、146円Suicaでお支払いだと現金70円になります。」
とのことでしたので、その通りに支払いました。これで旧Suicaの残高は0円です。

 コンビニエンスストアを出て、駅の自動券売機で旧Suicaの利用明細書を印字しました。いちばん下の段に「残額 0円」と記載されているはずの利用明細書をワクワクしながら見ると…なんと「残額 2円」になっているではありませんか。「全額使ったはずなのになぜ?」と思いましたが、コンビニエンスストアのレシートを見て気づきました。「キャッシュレス還元額 2円」が、支払いと同時に旧Suicaに戻されていたのです。

 結局、コンビニエンスストアで再度安い買い物をすることにしました。「安い買い物」と言っても、コンビニエンスストアで100円以下のものなどコピー代ぐらいしか思い当たりません。コピー代はSuicaでは支払えないなぁ…と思いつつ店内をよく見ると、Suicaで買える安い商品が意外とたくさんあることを知りました。「ホカロン 29円」「のり 12円」「チョコ菓子 38円」…。税金を足してもたいした金額ではありません。チョコ菓子を旧Suicaチャージ残高2円と現金で購入し、めでたく旧Suica残高は0円となりました。

 翌日、出かけた際に駅で旧Suicaの利用明細書を印字したら「残額 0円」と記載されていて、うれしくなりました。妙な達成感もありました。あとは旧SuicaJR東日本に返して、デポジット500円を返却してもらうだけです。

4.まとめ

 Suicaを払戻す場合は、チャージ残高0円になるまで使用してからの方がお得です。手数料220円を払わなくて済みます。コンビニエンスストアなどで残高を0円にする場合、キャッシュレス還元される可能性があることに留意が必要です。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…