デザインフェスタ Vol.50 出展者の分類

1.はじめに

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ここは西展示棟のアトリウム。なんと、この西展示棟全部と南展示棟1階が会場。

 今日と明日、東京ビッグサイトデザインフェスタ Vol.50が開催されています。私はデザインを本業としているわけではありませんが、多少興味はあるので行ってみる価値があると考え、初めて出かけてみました。
 会場の雰囲気はひとことで表現すると「アートギャラリー+巨大な雑貨屋」という感じです。まあ、当然といえば当然です。ブース出展が主体で、よくここまで数多くの出展者が集まったものだ思います。隅から隅まで見ましたが、結果として6時間程度滞在することになりました。

2.出展者の分類

 今回出かけるに際し、「どのようなものが出展されているか」にはもちろん興味ありましたが、それと同時に「各ブースはどのような雰囲気なのだろう」「どのように商売に結び付けているのだろう」ということが気になっていました。ひと通り会場を見て、出展者は大きく5種類ほどに分類されるように感じました。

(1)自己表現および交流の場として楽しんでいる

 いちばん多かったのがこの部類です。自分自身がこの分野に興味を持ち、自己表現の場としています。とにかく出展者が楽しんでおり、来場者および他の出展者と盛んに交流しています。展示品はもちろん、その展示の仕方にも創意工夫があり、実に面白い。彼らは来場者がどのような点に興味を持つかよくわかっていますから、その結果として数多くの来場者が足を止め、商品もよく売れています。出展者の生き生きとした表情が印象的でした。

(2)本業(会社組織)

 お店がそのまま出展しているという感じのブースです。当然のことながら展示品のレベルは高く、展示と販売の仕方はかなり高度です。売上額としてはこれらの分類中で最高だろうと思います。ただし本業そのものであるがゆえに街中の店舗と何が違うのか…という感じがあります。出展者は必ずしも全員が楽しんでいるとは思えず、仕事として割り切ってやっている人も少なからず見られました。

(3)自分が楽しむことが目的

 自己表現の場としているという点では(1)と同様ですが、他の方々との直接的な交流を楽しむというよりはモノやデザインそのものが好きで、展示品を介して来場者と接しているというタイプです。若干自己中心的な雰囲気があり、価格設定も高すぎたり安すぎたりで、ちょっと惜しいかなという感じです。採算度外視で楽しんでいるのでしょう。

(4)初めての出店で勝手がわからない

 初めての出展で、勝手がわからない感じのブースもありました。来場者があまり足を止めず、ちょっと寂しい感じです。しかし展示品に関して着眼点はよいものが多く、場慣れすれば徐々に(1)になっていくだろうというタイプです。

(5)売れなくて不満

 出展しているものは一応オリジナルなのだろうと思いますが、デザインに関して素人の私でさえ「これでは…」と感じてしまうレベル。若干的外れという感じです。出展者は不満そうな顔をしており、「これじゃあ出展料さえ回収できないや、ちぇっ。」という心が見えてしまいます。

3.まとめ

 デザインといっても自己満足だけでは長続きせず、世の人々に受け入れられる必要があります。その尺度が「出展中の売上額」ではないでしょうか。上記の5つの分類、どれが世の中に受け入れられているか…申すまでもないと思います。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…