風速に時速を併記してはどうか?

 昨今台風も強烈になってきて、秒速50メートルどころか秒速60メートルなどという値も珍しくなくなってきました。
 ところで、この「秒速60メートル」というのはどの程度の速度なのでしょうか? 「時速60キロメートル」と似たようなものでしょうか? あるいは「時速100キロメートル」程度に相当するのでしょうか?

 答は「時速216キロメートル」で、新幹線と同等です。秒速60メートルの風を体に受けるということは、新幹線の車体上半分を撤去して突っ走るのと同じことです。考えただけでも恐ろしくなりますね。

◇   ◇   ◇
 

 「秒速〇メートルを」を「時速□キロメートル」に換算する方法(考え方)は、下記の通りです。
  1秒間に60メートル
 ⇒3600秒間に216,000メートル (1時間は3600秒なので、3600倍する)
 ⇒1時間に216キロメートル (単位を直す)

要するに3.6をかけて単位を読み替えればよいのですが、頭の中で瞬時にこれをできる人がどれぐらいいるのだろうか…と思います。

◇   ◇   ◇
 

 台風など、風の強さを示す際は「秒速60メートル(時速216キロメートル)」あるいは「60m/s(216km/h)」と併記してはどうでしょうか?

 h(時)はSI(国際単位系)には属しませんが、SIと併用することが認められています。乗物の速度計にkm/hを用いるのは、m/sよりも感覚的にわかりやすいからだと思います。風に関してもkm/hを併記し、その恐ろしさを感覚的に認識できるようにすることが大切なのではないかと感じます。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…