ちょっと調べてみたら、DD51の1号機を製造したのは日立ということがわかりました。それでは…ということで同社の日立評論(技術広報誌)を検索してみたら、1963年4月号「DD51形液体式ディーゼル機関車」という記事が出てきました。
読んでいておもしろいと思ったのが、「台車の中心と心皿の中心が15㎜ずれている」という点です。上記資料の第12図を見ると、軸間距離2200㎜に対して第1減速機側(車体中心側)が1115㎜、第2減速機側(車体端部側)が1085㎜となっています。
なぜこうなっているかは、図をよく見るとわかると思いますが、第1減速機の方が重いからです。1100㎜+1100㎜とすると心皿荷重は均等に分配されますが、第1減速機(と推進軸)が第2減速機より重い分だけ、軸重に不均衡が生じます。それを無くして均等にするため、心皿中心を台車中心から若干ずらしてあるのでした。
心皿は台車の中心にあると思ってはいけない…というお話でした。(偏心台車は除外します。念のため。)