DE10(その2)

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今回はその「2」ということで2軸台車(1枚目の写真)に関してです。車輪の上に台枠が浮いているような感じで、不思議な雰囲気の台車です。

 

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まず2枚目の写真をご覧ください。これは減速機です。動力を伝達する以上は必須…ということで、これ自体に上下方向の荷重を負担させてしまおうというのが基本的な考え方です。車輪の脇に球面状のくぼみがありますが、ここに台車枠(側バリ)の減速機支持ゴムがはまり込みます。

 

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3枚目と4枚目の写真が台車枠ですが、減速機にはまり込む部分がよくわかります。この台車のおもしろいところは左右の側バリが別々の部材になっていることです。一応、減速機支持ゴムが軸ばねと同様の機能を有しているわけですが、これだけではレール面のねじれに対する追従性が不足ということなのだろうと思います。

 

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左右の側バリが別部材だったらばらばらになってしまうのでは…と思われるかもしれませんが、5枚目の写真に示した球継手で、左右側バリが回転自由に拘束されています。さらに、ボルスタすなわち枕ばねの座(車体荷重がかかる部位)はゆれ枕の下の方に取付けられていますので、側バリの球継手部には圧縮力が働きます。一方、左右のゆれ枕は2本のリンクで結合されているため、側バリ上方が口を開いてしまうことはありません。少ない部品点数で、実にうまく構成されています。