境界標は地上にあるとは限りません。地下通路に設置されていることがあります。
1枚目の写真は、地下鉄銀座線の新橋駅から新幸橋ビルディングに続く地下通路です。写真に示したように階段を上ったところに区境があり、境界標(2枚目の写真)が貼り付けられています。ここは第一ホテル(港区)と新幸橋ビルディング(千代田区)の間にある道路の真下で、港区と千代田区の境目になっています。
ところが、階段の下にも同じような標識(3枚目と4枚目の写真)が床に貼り付けられています。よく見ると「管理境」という注記があります。経緯はよくわかりませんが、地下通路の財産権やその管理に関してはこちらを境としているようです。
5枚目の写真で境界標と管理境の位置関係を示します。20mと離れていないのですが、この食い違いの意味が気になります。