PC廃棄時のデータ消去法

 8年ほど前に購入したノートPCが手元にあります。かなり古くて「いつHDD(ハードディスク装置)が壊れても不思議はないな」という感じなので、デスクトップPCを購入してこちらを常用しています。

 上記の古いPCですが、測定してみたら本体だけで2.3kgもあり、持ち運ぶには適していません。冷却ファンの軸受もダメになって音がうるさいので、小形のノートPCを買いました。古くて重いPCは、小型家電リサイクル法に従って地元自治体の回収場所に持参廃棄することにしました。

 余談ですが、小型家電リサイクル法は正式名称「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」です。わざわざ通称を設定しなければいけないということは「正式名称がわかりにくい」という問題を自ら認めているように思うのですが、お役人様はむずかしい名称を付すのがお好きなようです。

 さて、小型家電リサイクル法に関するページを読むと、「個人情報は消去してから…」と書いてあります。当然ですね。口座番号、パスワード、閲覧ページ履歴を始めとして山のように個人情報がHDDに記録されているはずですから、そのまま廃棄するととんでもないことになる可能性があります。

 データを消去するには「データ消去ソフトで消す」「強い磁界をかけて消す」「物理的に壊す」等々ありますが、いちばん確実なのは「物理的に壊す」ことです。

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写真1 HDD取出し

 PCの裏カバーを外すとHDDが顔をのぞかせるので、ねじをゆるめて取外します。次にHDDのカバーを取外しますが、特殊ねじであるために一般ドライバでは回せません。しかし、HDDを壊すことが目的ですから、特殊ねじ用ドライバを購入するまでもありません。ヤスリで特殊ねじの頭を削り、カバーをプライヤではがしました。

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写真2 HDD内部

 写真2は内部です。名称通り硬い円板があります。こんなところに膨大なデータが誤りなく読み書きされるなんて、きっと神様が宿っているに違いない…と思いながら眺めます。しばらく眺めて満足したところで、クリアフォルダにはさんで飛散防止を図ってから、金づちで一撃!

 

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写真3 円板破壊!

 ガシャという音と共に写真3のように割れました。詳細は存じませんが、ガラスに磁性材料を蒸着してあるような感じでした。破壊に際しては飛散防止しないと文字通り悲惨なことになります。

 HDDを物理的に破壊できたので、あとはPC本体を回収場所に持って行っておしまいです。

 

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さかいさかιゝ さかτゝ
さかτ さかてつでした…