スライドのデジタル化

昔撮影したフィルム画像は時間と共にどんどん劣化していきます。ブログやSNSに掲載することも考えると、やはりデジタル化は必須だと思うようになりました。ネガカラーは業者に依頼してデジタル化(JPGデータ化)してあるのですが、スライドに関してはデジタル化費用が大きい(数十万円!)ため躊躇していました。もちろんフィルムスキャナは持っているのですが、色が悪い上にJPGデータのみで補正もろくにできずという状態で不満がくすぶっていました。

何とかならないものかと思っていたある日、NikonのES-1というスライドコピーアダプタを知りました。これをマクロレンズの先端に取り付けてスライドを撮影すればよいのです。撮影時にRAWデータで記録すれば、現像時にかなり補正することもできるわけです。

マクロレンズは持っていなかったので焦点距離40mmのものを買いましたが、3万円程度です。通常の撮影でも使えることを考えると決して損はありません。

 

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写真1 スライドデジタル化状態

マクロレンズの先にスライドコピーアダプタを取り付け、先端部にスライドを入れます。LEDビュアー(小型のライトボックス)で照らして、あとはシャッタを切るだけです。

 

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写真2 フィルムスキャナ使用例

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写真3 スライドコピーアダプタ用いたカメラ撮影例

写真2と3を比較すると、発色が全く違います。ちなみに写真3は撮影時に-0.3露出補正をかけた以外、何もしていません。データもJPGですが、わざわざRAWで撮って補正して…という必要性を感じません。

 

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写真4 フィルムスキャナ使用例

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写真5 スライドコピーアダプタ用いたカメラ撮影例

次に解像度の比較をしてみました。写真5の方が線が多少はっきり出ているように感じます。もっともブログやSNSに掲載する際はかなり圧縮しますので、あまり関係ありませんが。

手持ちのカメラを使って、自分の好きなようにデジタル化できることがわかり、楽しくなってきました。ちなみに写真2~5の被写体に関しては、また別の機会にお話しようかと思います。