…という題名ですが、それに対する明確な解答は記していないことを最初にお断りしておきます。
山手線の大塚駅の南西300mほどのところに、大塚台公園(写真1)はあります。写真2は、近くの坂道を走る都電です。
写真1の奥の方に写っている半円形断面屋根の建物の足元に写真3のような輪軸があります。写真3の右側には写真4のごとくC58蒸気機関車が保存展示されており、そこにはいろいろと説明を記した板が設けられていますが、この輪軸には説明板がありません。
輪軸の前には説明板があったかのような痕跡があります。しかし、10年近く前に撮影した写真4を見ても、説明板はありません。細い脚だったようなので、自転車がぶつかって折れてしまった可能性が高そうです。
さて、この輪軸は何鉄道の何系のものなのでしょうか? 上記の通り、目の前を都電が走っています。その都電のもの? いえ、残念ながら都電のものではありません。都電は1372mm軌間です。それに対して、この輪軸は1067mm軌間用、車輪径860mmというごく一般的なものに見えます。波打車輪ですからここ半世紀前後に新製されたもので、全然珍しくありません。車軸には段差があるので、動台車のものということは明らかですが、それ以上はわかりません。
参考のため、減速機が取付けられた輪軸の例(写真7)を示します。写真6とは左右が逆ですが、使用状態がよくわかると思います。
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輪軸の専門家が見れば軸受部の寸法などから何鉄道の何系のものか絞り込めるのかもしれませんが…。
以上
ちかてつの
さかてつでした…