先日、八ツ山の工事状況を見てきました。

写真1は北品川駅の北方から北を見た状態です。品川駅の南方で跨線線路橋を組立て、先月23日未明に一気に南方へ押出してJR東日本(東海道線や山手線など)の線路とJR東海(新幹線)の線路を跨ぎました。(なお、北品川駅は品川駅の南にあります。北ではありません。)




写真2と3、写真4と5はそれぞれ昔と現在の同一地点です。緑色の錆びたトラス橋は現在使用している八ツ山跨線線路橋ですが、それと並行して灰色のトラス橋がJRの線路を跨ぎました。現在の跨線線路橋よりも高いのは北品川駅付近を高架化するためです。



写真6~8は跨線線路橋の拡大です。今まで観察しづらい場所にあったのですが、押出されたことにより見やすくなりました。実は今回JRの線路を跨いだのは仮構造部(灰色の部分)だけで、恒久構造部(白色の部分)はまだ跨いでいません。今後さらに押出されて恒久構造部がJRの線路を跨ぎ、据付けられます。
写真6は恒久構造部と仮構造部の接続部位です。恒久構造部の内側にも仮部材が取付けられています。考えみれば、長手方向こそトラス構造ですが、断面は四角形。写真1のように全体として曲がった構造となっていて押出し時にねじりモーメントがかかるため、この際の変形を仮部材によるトラス構造でおさえ込んでいるわけです。もちろん正規の位置に据付け完了後、仮部材は撤去します。そうしないと電車が通れません。
一時的なものという意味では、写真7~8の仮構造部がまさにそうです。恒久構造部が対岸まで達した時点でその役割を終え、分解される運命にあります。一時的なものではありますが、写真8を見るとちゃんとトラスの太さを変えてあり、合理的な設計をしていることがわかります。決して手は抜いていませんね。

写真9は、押出し前に品川駅から撮影したものです。奥が南、つまり八ツ山跨線線路橋側になります。こちら側も恒久構造部(白色の部分)の手前に仮構造部(灰色の部分)が取付けられています。しかしこちら側の仮構造部は対岸に渡ることなく最終的に解体されてしまいます。なんだかかわいそうに思えてきました。
以上
さかてつでした…