終点から建設された南北線

 今回は、東京メトロ南北線に関してです。

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図1 A線B線と開業年と駅番号

 南北線の起点は目黒駅です。また、駅番号も目黒駅から始まっています。駅番号は起点や終点とは関係なく「南から北へ」付すことになっており、起点→終点の方向と一致しています。
 ところで、南北線は終点である赤羽岩淵駅の方から順次開業しました。A線は「多くの場合」建設が進んで行った方向ですが、定義は起点→終点の方向です。南北線は他の路線とは異なり、路線建設方向と逆向きがA線なのです。南北線はA線B線の方向を間違えやすいので要注意です。
 A線B線を現実に示すものとして、ホームドアの番号があります。

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写真2 溜池山王駅A線ホームドア

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写真2拡大 ホームドア番号

 写真2は溜池山王駅のホームドアです。写真左が六本木一丁目駅方面、写真右が永田町駅方面です。よく見ると、ホームドア号車番号表示の上にA5-2というステッカが貼り付けられています。A線5号車2番目のドアという意味のようです。

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写真2拡大 乗換路線までの距離 

 ここから先はA線B線と関係のない話になりますが…利用時はこちらの方が重要かもしれません。

 ホームドア脇には乗換路線までの距離が記されていますが、千代田線まで240mもあります。駅名も国会議事堂前駅であり、別の駅まで改札内通路を歩くことになります。千代田線の駅は「国会議事堂前」と称していますが、現実には「首相官邸前(北側)」と言うべき場所にあります。
 丸ノ内線まではなんと570m! 首相官邸の西側から北側(坂道)を通って国会議事堂の敷地内まで延々と歩くことになります。一応乗換可能ということを示しているのだとは思いますが、あまり意味がありませんね。

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ちかてつ
さかてつでした…