半蔵門の前を通っていない半蔵門線の開業年

 手元の資料から、東京メトロ半蔵門線の開業年をまとめてみました。

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図1 A線B線と開業年と駅番号

 図1は半蔵門線の全駅と開業年を並べたものですが、14駅しかありません。営業キロは16.8kmですから、平均駅間距離は16.8km÷13=1.3kmです。地下鉄にしては駅間距離が長めです。青山通の下を走っている区間は銀座線の線路を増設する意味を持っています。その割には表参道駅以外、相互の乗換えが不便ですが…。
 半蔵門から先は用地買収でもめて開業がずいぶん遅れました。営団が自前の車両を走らせるようになったのは1981年4月で、それまでは東急から車両を借りて走らせていました。来る電車すべてが東急だったので、「東急半蔵門線か?」と思ったものです。
 また、永田町駅から先は大手町方面に抜けることになっていましたが、青山通をまっすぐ走っていくと三宅坂交差点から先は皇居になるため、「皇居の下を通るんじゃないか? 駅名は皇居下か? 一般人は参賀の時しか利用できない?」などという冗談もありました。永田町駅から先、現実の経路とその地上風景は下記↓の通りです。

半蔵門線はどこを走っているか(その2-2) 平河町交差点-隼町付近

https://me38a.hatenablog.com/entry/2019/03/17/200351

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写真2 半蔵門

 半蔵門線江戸城(現在の皇居)半蔵門の前やお濠の脇は通りませんし、半蔵門駅半蔵門から300mほど離れたところにあります。有楽町線桜田門駅桜田門の前にあり、千代田線および都営三田線が延々とお濠の脇を走っているのと対照的です。
 半蔵門は、麹町通、新宿通という尾根道に続いています。尾根道は警備上有利ですから江戸城の時代、半蔵門は最重要とされていました。現在でも地形は江戸城の頃から変わっていないので、皇居における半蔵門の位置付も変わっていないと考えるのが自然かと思います。

 半蔵門線…何度聞いても不思議な感じの路線名です。

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ちかてつ
さかてつでした…