写真1はごくありふれた住宅街のごくありふれた道路脇に立っている街灯です。ただし、よく見ると足元に違和感があります。
一般的に街灯はアスファルトの路面から直接立ち上がっています。それに対してこの街灯の場合、写真2のごとく街灯足元の周囲に塩化ビニール製と思われる太い管を設置し、その中にモルタルを入れて固定しています。塩ビ管には切れ目がないので、街灯設置当初からこのようになっていたものと思われます。このような構造にすることにより、街灯の根元部分の補強になるということなのでしょう。
また、路面から直接立ち上がっている場合、犬が放出する「液体」によって街灯の足元が腐食して経年的に強度が低下したり、最悪の場合は折れてしまうことも考えられます。このようにしておけば「液体」がかかる範囲は塩ビ管の部分に限定され、街灯そのものが腐食することを防止できるように思われます。塩ビ管の表面には何とも言いようのない模様ができていますが、これが犬が放出する「液体」によるものか否かはよくわかりません。
写真3は、写真1の街灯から100mほど離れた所で見かけた別の街灯です。一見、写真1の街灯と同じように思われますが、よく見るといろいろな点で異なることがわかります。
(1)街灯が傾いている。
(2)塩ビ管に切れ目がある。
近づいてしげしげと眺めると、「(3)塩ビ管の周囲の汚損が激しい。」ということもわかりますし、(2)の切れ目に関しては「完全にまっぷたつ」ということもわかります。
…こういうことなのではないかと、想像してみました。
(a)この街灯は犬のお気に入りの場所で、「液体」を頻繁にかけられていた。
(b)そのため街灯の足元が腐食して強度が低下し、強風等で傾いた。
(c)さらなる傾きを防止するため、塩ビ管をふたつ割りにして覆い、中にモルタルを入れた。
(d)しかし、犬は塩ビ管の上に「液体」をかけ続けており、汚損は進行中。
写真1~2の街灯は、写真3~4の街灯に発生した事象に関する教訓を活かして設置されたのではないでしょうか…?
街はおもしろいネタであふれていますね。今回は街灯と路面の境目に関してでした。
以上
さかいめ さかιゝ さかτゝの
さかτっ さかてつでした…