【鉄道好きの方へ】蒸気機関車の下を走る都営地下鉄新宿線

1.はじめに

 都営地下鉄新宿線トンネルの上がどうなっているか確認しながら延々と歩いています。今回は瑞江駅の南西付近で、新宿線は「蒸気機関車の下」を走っています。

2.空中写真

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写真1 1984年10月撮影

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写真2 2019年6月撮影

 写真1は、船堀駅-篠崎駅間開業(1986年9月)の約2年前です。写真中央下部には、区画整理未完了の場所もあります。建物はまばらで、ほとんどが民家のようです。新宿線は道路のマス目を無視して、地下を斜めに突っ切っています。

 写真2は同一範囲の35年後です。民家以外の建物が増えました。ただし、高層建築はありません。

 写真1および写真2に新宿線を追記してありますが、前回と同様、国土地理院空中写真閲覧サービス(https://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1)とYouTube東京都交通局公式チャンネルを参考にしました。したがって、新宿線の位置に関して多少の誤差は考えられますので、その点ご留意ください。

3.現地の状況

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写真3 新宿線の真上と思われる場所

 写真3は、新宿線の真上と思われる場所です。新宿線は奥から手前に向かって走っています。

 建物①は周囲の建物より新しくなっていますが、これが新宿線トンネルの真上であることと関係あるかどうかは不明です。

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写真4 新宿線の真上と思われる場所

 写真4は、写真3と同一地点で体の向きを180度変えて撮影したものです。西行線トンネルが私の足元にあり、東行線トンネルがその左に並んでいるはずです。建物②はこれらのトンネルの上に建っています。

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写真5 新宿線の真上と思われる場所

 写真5の建物③は、東京都の瑞江駅西部地区事務所です。写真1の区画整理に関する事務所のようです。

 建物③の左側は新宿線西行線トンネルの上にかかっています。東行線トンネルは、その奥の空地の地下です。

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写真6 新宿線の真上と思われる場所

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写真7 新宿線の真上と思われる場所

 写真6に写っている建物④および建物⑤も、新宿線の真上になります。さらに、写真7の建物⑥および建物⑦も新宿線の真上になります。建物⑧は一部が新宿線の真上のようです。ただしいずれも3階建と低く新宿線トンネルには影響を及ぼさないため、地下をトンネルが斜めに突っ切っていることなど無視して、道路に面して建てられています。

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写真8 瑞穂の里公園

 写真8は、瑞江駅から南西に300mほどのところにある公園です。よく見ると公園内に蒸気機関車の遊具⑨があり、枕木まで並べられています。実はこの真下に新宿線東行線トンネルがあります。

 ここに遊具⑨を設置したのは偶然だろうと思います。ちなみに枕木を並べてある方向も新宿線の方向と10数度ずれています。しかし、なかなかおもしろいと思いました。

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写真9 瑞江駅遠景

 瑞穂の里公園の脇から見ると、遠くに瑞江駅の脇に建つ建物が見えます。写真9の赤←印部をよく見ると斜めに切り落とされていますが、これは新宿線トンネルとの干渉を避けるためです。

 写真9左端(黄↓印)の踏切標識は、自動車教習所のものです。新宿線の踏切というわけではありません。

4.まとめ

 前回に引き続き、都営地下鉄新宿線トンネルの上がどうなっているか確認しながら歩いています。新宿線は、瑞穂の里公園の蒸気機関車遊具の真下を走っています。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ
さかてつでした…

【注記】本ブログ中の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データを私が編集・加工したものです。