1.はじめに
神楽坂のちょっと奥まったところにフランス料理「La Tourelle(ラ・トゥーエル)」はあります。決してわかりやすい場所とは言えず、地図見ることなしにたどり着くのはちょっとむずかしいかもしれません。しかし写真でおわかりの通り、とても素敵な雰囲気です。今度の休日にでもいかがでしょうか。
…などと気取ったことを書きましたが、実を申すと私は入ったことがございません。それではなぜこのお店が登場したかというと、東京メトロ東西線のトンネル真上だからです。
2.東西線の民有地地下通過経路
前回も掲載した空中写真です。写真3は写真1の拡大、写真4は写真2の拡大です。両写真中の青点線は東西線トンネルの位置を示しています。写真4中の●印と▲印は東西線トンネルと道路の交点を、①~⑫は建物を示しています。今回は▲印の場所を中心に記述します。
3.各▲印の風景
黄▲印の場所には建物⑪「La Tourelle(ラ・トゥーエル)」が建っています。道路から引っ込んでいますので、写真5および写真6には写っていません。
写真6の左にちらりと写っているのが建物⑫です。この建物⑫は東京メトロの社員クラブです(写真7)。建物⑫入口の脇には巨大な換気塔が建っています(写真8)。一般の建物であればこのような配置は許されないと思いますが、身内の施設なので文句は言えないのでしょう。ちなみに写真8は青▲印(写真4)の場所です。
換気塔(写真8)の脇から奥を見ると、建物⑪「La Tourelle」と建物⑫東京メトロ社員クラブが背中合わせに建っている状況がよくわかります。東西線の電車は写真9の奥(西)から右手前(東)に向かって走っているわけです。このあたりは半径200m左曲線になっており、続けて大久保通に向かっています(写真10)。
大久保通で振り返って換気塔(写真8)を望むと、写真11のようになります。換気塔から大久保通に出るまで、東西線はずいぶん細い道の下を走っていることがわかります。東西線トンネルは下段A線(西船橋方面行)、上段B線(中野方面行)の2段積みになっているため幅が狭く、このような道でも通せたわけです。
大久保通に出ると、東西線トンネルは通常の複線構造(左右に並んだ構造)に戻り、飯田橋駅に向かいます。
4.まとめ
フランス料理「La Tourelle(ラ・トゥーエル)」、その東の東京メトロ社員クラブと換気塔…いずれも東西線トンネルの真上です。
以上
ちかてつの
さかてつでした…
【注記】
写真1~4は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データ(MKT636-C7-18、CKT20176-C17-20)を私が編集・加工したものです。