185系電車(その1)

登場してから40年近くになり、その数をじわじわ減らしつつある185系です。写真データファイルを見ると昔撮影した写真があったので、何回かに分けてご紹介したいと思います。

 

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写真1 現在の姿

この間某所に桜を見に行ったついでに東京駅で撮影したものです。今の感覚だと「平凡な車両」といった感じですが、登場時は「えっ、国鉄がこういう車両をつくったの?」とびっくりしたものです。近年、奇抜な車両が次々に登場しており、デザインに対する当方の感覚が変わってきていることを再認識しました。

 

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写真2 斜めの塗分け(2017年:東京駅)

登場時、いちばん驚いたのはこの「斜めの塗分け」でした。当時の国鉄車両は長手方向に塗分け線が伸びていましたから、「斜め」は衝撃的だったのです。また、明るい色も「従来の国鉄型とは違うな」という感じでした。さらに驚かされたのが「普通列車にも使える特急型」という基本構想でした。この基本構想に関しては、当時の趣味界で賛否両論ありましたが…。

性能的に目新しいものはなく、「従来技術を集めた堅実な設計」という意味で国鉄型でした。この堅実な設計と基本構想の的確さが使い勝手の良さにつながり、結局40年近く使われているのではないかという感じです。

 

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写真3 0番代(1984年:修善寺駅)

地味な色彩の車両だらけだった伊豆箱根鉄道に乗り入れた185系は、輝きを放っているように見えました。のちに伊豆箱根鉄道の方も青と白に塗分けられた新しい電車を投入したので、アンバランスさはなくなりました。

 

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写真4 200番代(1985年:鶯谷駅)

撮影記録には「新幹線リレー17号」と記されています。当時、東北・上越新幹線は大宮から先しか開業しておらず、上野-大宮間はこの185系200番代車両による「新幹線リレー号」がばんばん走っていました。

当時何気なく撮影したものですが、今となっては貴重な記録です。