福島交通の元東急デハ5000形

福島交通オリジナルの車両は19号車までですが、20~23号車であるデハ5020+デハ5021とデハ5022+デハ5023に関して簡単に記します。デハ5000形と言っても、デハ5012+5013とは全く別物です。

 

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写真1 デハ5020南妻面(1985年)

デハ5020は元東急デハ5026で、もともと先頭車でした。

 

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写真2 デハ5023北妻面(1985年)

こちらは元東急デハ5112(中間電動車)で、運転台を新たに取り付けています。写真1と比較すると瓜二つですが、急行札掛けの有無などの細かい相違があります。赤とクリームの塗分け線高さも少し違います。

 

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写真3 デハ5020+デハ5021東側面(1984年)

元東急デハ5026+デハ5025で、偶数と奇数という組み合わせは変わっていません。床下機器の艤装順序が特徴的で、それぞれ運転台側から同じ機器が並んでいますので、この写真においては連結面を中心として線対象になっています。

中央扉は、両車とも連結面側に向かって(線対象に)開きます。

 

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写真4 デハ5022+デハ5023東側面(1984年)

元東急デハ5110+デハ5112で、いずれも中間電動車でした。床下機器の艤装順序は同じになっています。パンタグラフの搭載位置も同じ(向かって左側)ですし、中央扉は向かって右側に開きます。

塗分け線の高さが違うのは、側扉上の水切り有無がその理由のようです。

参考資料
 1.「日本民営鉄道車両形式図集(上編)」鉄道図書刊行会(昭和51年)
 2.「鉄道ピクトリアル2018年2月号」(平成30年)