この区間は緩い曲線で、そのまま新京成電鉄の経路としても問題なさそうですが、新京成電鉄は100mほど東側に線路を新設しています。
このあたり、新京成電鉄の西隣にぴったり並行する道があるのですが、調べてみると明治の頃から同じ位置に存在していました。鉄道連隊の線路はこの道をいったん斜めに横切りながら西に膨らみ、再び同じ道を斜めに横切り戻ってきます。つまり2か所の「斜め踏切」があったわけで、新京成電鉄はこのことを嫌って新経路にしたのかもしれません。
そのおかげで鉄道連隊の線路跡が遺跡として残ったわけですから、趣味人としてはありがたいと思います。
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写真1は八柱駅寄りの「斜め踏切」跡です。
写真2は「森のホール」(文化会館らしい)と図書館の駐車場付近ですが、敷地の形が線路跡になっています。
写真3は駐車場の奥の民家の裏です。陸軍の境界標は見つけられませんでした。
写真4はもう少し常盤平駅寄りに進んだところです。なんとなく「保存しています」という雰囲気があります。
写真5は常盤平駅寄りの「斜め踏切」跡です。写真を撮った私の背後を新京成電鉄が走っています。
今回の区間は路盤がきれいに残っていて印象的でした。