川崎市と世田谷区を結んでいる線の近くに関するお話です。このあたり、世田谷区と調布市の境目は東西方向を向いています。1枚目の写真の右手に見えるレンガの集合住宅を市区境が貫いているわけですね。赤い矢印は調布市の境界標があるところです(2枚目の写真参照)。
この先、3~4枚目の写真のごとく市区境は東に続いているわけですが、なぜか途中でポリープのごとく調布市側に陥入し、そこに大きな邸宅が1軒あります(5枚目の写真で「世田谷区」注記の緑屋根)。
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.........|大きな邸宅|
.........・-・緑屋根|
レンガの集合住宅.鉄塔| | 市区境
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世田谷区
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50年ほど前の地図を調べてみたら、市区境の形が現在と少し異なっています。どうやら市区境を一直線に変更したようです。その際、緑屋根の地主さんが世田谷区から調布市に変わることを拒絶したのかもしれません。
境目は人間が作り出したものです。利害関係でうねるもの…という宿命を負っているようです。
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ところですでにお気づきのように、川世線とは送電線の名称です。○○線という名称を見ると路線名だと思って反応してしまうのは、鉄道好きの性(さが)のようです。